神社と大社の違いとは?格式の序列や名乗れる条件を徹底解説

神社と大社の違いとは?格式の序列や名乗れる条件を徹底解説の真相について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

「なぜ出雲大社は大社と呼ばれ、いつから他の神社も大社を名乗るようになったのか」という疑問には、日本の近代史が密接に絡んでいます。

明治4年(1871年)、明治政府は国家神道の整備の一環として「近代社格制度」を制定しました。この制度では、国から幣帛(へいはく:神への捧げ物)を受ける格式の高い神社を「官社」とし、その最高ランクとして「官幣大社(かんぺいたいしゃ)」と「国幣大社(こくへいたいしゃ)」が設置されました。

第二次世界大戦が終結した1945年、GHQの「神道指令」によって国家と神道の結びつきが解消され、近代社格制度は廃止されます。すべての神社は宗教法人として平等な立場になりました。しかし、戦前の格式や地域社会における圧倒的な信仰基盤を持っていた神社が、自らの由緒を後世へ伝えるために「大社」へと改称する動きが起こったのです。

例えば、全国に約3万社あるとされる稲荷神社の総本宮「伏見稲荷大社」は、戦前の官幣大社としての格式と全国的な信仰の広がりを背景に、昭和21年(1946年)に「稲荷神社」から「伏見稲荷大社」へと社号を改めました。同様に、全国約2万5000社の総本社である諏訪大社、全国約3000社の春日神社の総本社である春日大社なども、戦後に「大社」を公的に名乗るようになった経緯を持ちます。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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