止まらない痒みは肝臓のSos?蕁麻疹と肝機能低下の意外な関係を解明
止まらない痒みは肝臓のSos?蕁麻疹と肝機能低下の意外な関係を解明の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
肝臓とアレルギーの接点として、近年特に中高年層を中心に急増しているのが薬物性肝障害のアレルギー型です。これは、服用した医薬品、健康食品、サプリメント、漢方薬などが原因となり、自身の免疫システムが肝臓の細胞を異物とみなして攻撃してしまう病態を指します。
この疾患では、投与開始から数日から数週間後にアレルギー性肝障害の症状が現れます。発熱、発疹(薬疹)、皮膚のかゆみ、全身の倦怠感などが初期に現れ、進行すると黄疸(白目や皮膚が黄色くなる症状)や濃い褐色の尿が見られるようになります。原因薬剤は処方薬に限らず、市販の解熱鎮痛薬や「肝臓に良い」と謳われるウコンサプリなどでもアレルギー反応を起こす事例が報告されています。
一方、自己の肝細胞に対する抗体が作られてしまう難病指定の疾患として自己免疫性肝炎が存在します。自己免疫性肝炎の初期症状も、アレルギー症状と見分けがつきにくい倦怠感や関節痛、微熱、皮膚の痒みから始まることが多く、早期の鑑別診断が命運を分けます。