ジベレリンとは?種なしブドウの仕組みから効果・使い方まで徹底解説
ジベレリンとは?種なしブドウの仕組みから効果・使い方まで徹底解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
ジベレリン処理を成功させるための二大要素は「濃度(ppm)」と「処理時期(タイミング)」です。市販されている代表的な製品「ジベレリン水溶剤(粉末や錠剤、液剤)」を使用する際は、農薬登録票のラベル指示を1ミリも違えずに守ることが求められます。
1. 濃度の計算と希釈方法
ジベレリンの濃度は通常「ppm(100万分の1)」単位で表されます。例えば、有効成分3.1%のジベレリン錠剤や粉末を規定の水量に溶かすことで所定の濃度(12.5ppm、25ppm、50ppm、100ppmなど)を作ります。
- 希釈のポイント:少量の水で粉末を完全に溶かしてから、メスシリンダーや正確な計量容器で規定の総水量まで調整します。溶け残りは濃度ムラの原因となり、果実に薬害(サビ果や焼け)をもたらします。
- 展着剤や着色剤の利用:処理液が弾かれないように展着剤を添加したり、処理済みの房を見分けるために食紅などの食用色素を微量混ぜたりするのが現場の標準です。
2. 処理時期の見極め(シャインマスカットの標準例)
大人気品種であるシャインマスカットにおけるジベレリン処理の標準スケジュールは以下の通りです。
- 第1回処理:満開時〜満開3日後(25ppm浸漬+フルメット2〜5ppm加用)
※巨峰やピオーネが開花前処理を行うのに対し、シャインマスカットは「満開時」に1回目を合わせるのが定石です。時期が早すぎると花穂がねじれる「有核化・奇形」が発生します。 - 第2回処理:第1回処理の10〜15日後(25ppm浸漬)
果粒が肥大を開始したタイミングで2回目の浸漬を行い、粒張りを決定づけます。