『君の名は。』で話題の口噛み酒は実在?科学・歴史と味の真相に迫る
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映画を観て「自分でも実験として口噛み酒を作ってみたい」と考える人がいるかもしれませんが、現代の日本において口噛み酒を自作することは絶対に推奨されません。そこには法律上の罰則と、深刻な衛生リスクという2重の壁が存在します。
1. 酒税法違反による処罰(最高10年の懲役または100万円以下の罰金)
日本の酒税法(第7条・第54条)では、税務署長の製造免許を受けずにアルコール分1度(1%)以上の酒類を製造することを厳格に禁じています。個人が家庭内で飲む目的であっても、米や穀物を発酵させてアルコール分1度以上のお酒を造ると「密造酒」となり、10年以下の懲役または100万円以下の罰金という極めて重い刑事罰の対象になります。
2. 雑菌繁殖による食中毒と衛生上の危険性
人間の口腔内には、善玉菌だけでなく数百種類・数百億個におよぶ細菌が存在しています。専門の酒蔵のように徹底した温度管理や雑菌の混入防止(殺菌工程)が行えない環境で唾液入りの米を常温放置すると、酵母によるアルコール発酵が始まる前に、黄色ブドウ球菌や雑菌、カビが爆発的に繁殖する危険性が極めて高いです。結果として、激しい嘔吐や下痢を伴う重篤な食中毒を引き起こす恐れがあります。