当帰芍薬散の副作用で太る?体重増加の真相と痩せる効果を徹底検証

当帰芍薬散の副作用で太る?体重増加の真相と痩せる効果を徹底検証の詳細について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

ネット上で囁かれる「当帰芍薬散を飲むと太る」という噂ですが、添付文書に記載されている重大な副作用や薬理データを見ても、体脂肪を直接増加させる作用機序は存在しません。医療用医薬品として最も広く普及しているツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用:ツムラ23)をはじめ、クラシエなどの市販薬を含め、成分そのものは生薬由来エキスであり、カロリーも極めて微量です。ではなぜ、実際に「体重増加」を経験する人がいるのでしょうか。取材と医療データの分析から、以下の3つの決定的な理由が浮き彫りになりました。

第1の理由は、「血行・代謝改善に伴う食欲の回復」です。当帰芍薬散は、血行を促進して体を温める「当帰(トウキ)」「川芎(センキュウ)」「芍薬(シャクヤク)」と、体内の余分な水分を排出する「蒼朮(ソウジュツ)/白朮(ビャクジュツ)」「茯苓(ブクリョウ)」「沢瀉(タクシャ)」の6つの生薬で構成されています。慢性的な冷えや貧血傾向で内臓機能が落ちていた方が服用すると、全身の巡りが良くなり、胃腸の機能が正常化します。その結果、無意識のうちに食事摂取量が増え、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまうケースが多発しています。

第2の理由は、「水分代謝が追いつかないことによる一時的なむくみ」です。もともと胃腸の水分処理能力が極端に落ちている人が服用を始めた際、一時的に水分代謝のバランスが崩れ、体液がスムーズに排泄されずに皮下に滞留することがあります。これが「むくみの悪化=体重増加」として体感される現象です。

第3の理由は、「女性ホルモン周期に伴う生理的体重変動との混同」です。当帰芍薬散は月経不順やPMS(月経前症候群)、更年期障害の治療で処方されることが多く、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌によって水分を溜め込みやすい「黄体期(生理前)」の体重増加を、漢方の副作用と誤認してしまうケースが極めて多く見られます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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