なぜ作られた?長崎「ガラスの砂浜」の驚きの真実と映え絶景の裏側
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長崎空港の対岸、長崎県大村市の森園公園に隣接する海岸に広がるガラスの砂浜は、2016年に長崎県が整備した人工の浅場です。足元を埋め尽くす色とりどりの輝きは、すべて資源ごみとして回収された空き瓶などの再生ガラス砂から生み出されています。
この砂浜が作られた決定的な理由は、閉鎖性海域である大村湾の水質改善にあります。大村湾は外海との海水の出入り口が狭く、長年にわたり生活排水などによる富栄養化やヘドロの堆積、夏場の赤潮発生・悪臭といった深刻な環境課題を抱えていました。
そこで長崎県が着目したのが、水質浄化能力の高いアサリやゴカイなどの底生生物が棲みつきやすい「人工干潟・浅場」の再生です。天然の海砂を大量に採取することは自然破壊につながるため、代替材として白羽の矢が立ったのが、県内で年間数千トン単位で廃棄・回収されるガラス瓶でした。ガラス砂の多孔質的な隙間や安定した比重が生態系再生に適しているという研究結果をもとに、「廃棄物リサイクル」と「海洋環境の再生」を同時に実現する先進的モデルとしてこの砂浜が誕生したのです。