磁石にくっつくものは鉄だけじゃない?意外な金属や身近な日用品を徹底解説

磁石にくっつくものは鉄だけじゃない?意外な金属や身近な日用品を徹底解説について徹底解説いたします。最新の情報をご覧ください。

磁石が引きつける対象は、ピカピカした金属の塊だけではありません。家庭や自然環境に存在する意外な物質にも、強磁性成分が含まれています。

公園や砂浜で磁石にビニール袋をかぶせて地面をなぞると、真っ黒な粉末が群れをなして吸い付いてきます。これが砂鉄です。砂鉄の正体は、岩石(玄武岩や安山岩などの火成岩)に含まれていた「磁鉄鉱(マグネタイト:Fe₃O₄)」という天然の強磁性鉱物です。長い年月をかけて風化・侵食され、比重が約5.2と重いため川底や海岸に堆積します。砂鉄の結晶内部では、鉄イオン(Fe²⁺とFe³⁺)が規則正しく並んで強い磁気モーメントを保っているため、磁石を近づけると綺麗な磁力線に沿った「針状の模様」を描きます。

また、日常の意外なアイテムでも磁性検証実験が可能です。

  • 使い捨てカイロの使用済み粉末:カイロの発熱原理は「鉄粉の酸化反応」です。袋を開けて中身を取り出すと(完全に冷え切った状態)、主原料である鉄粉が磁石に勢いよく引き寄せられます。
  • 日本の1万円札・千円札の印刷インク:国立印刷局が発行する日本銀行券には、偽造防止および券類処理機(ATMや両替機)での高速識別のため、黒色インク部分に微量の「磁気インク(酸化鉄系磁性体)」が混練されています。超強力なネオジム磁石を近づけて吊り下げると、お札がわずかに引き寄せられる挙動を観察できます。
  • 鉄分強化シリアル(コーンフレーク):海外製などの鉄分強化シリアルを細かくすり潰して水に浮かべ、ネオジム磁石を水面ギリギリに近づけると、還元鉄粉がゆっくりと磁石に誘導されて集まります。
山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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