野いちごと木苺の決定的な違いとは?専門家が明かす最新判別法
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野外で出会った赤い実をどう判別すべきか。専門家が着目するポイントは、果実の構造、手触り、そして生えている姿にある。
もっとも分かりやすい判別法は、果実を摘み取ったあとの「芯」の残り方だ。キイチゴ属の実は、小さな粒(小核果)が多数集まった集合果である。ヘタから果実を引き抜くと、受粉の土台となった花床が枝側に残り、果実の内側がすっぽりと帽子のように中空になる。口に含めば、プチプチとした独特の粒感と、野性味あふれる爽やかな酸味が広がる。
オランダイチゴ属は構造がまるで異なる。赤く熟す部分は果実そのものではなく、肥大化した花床だ。表面に散らばる小さなツブツブこそが個々の果実(痩果)である。果実を摘んでも中空にはならず、芯までしっかり果肉が詰まっている。口当たりは柔らかく、独特の芳醇な甘いアロマが鼻腔を抜ける。
枝に鋭い棘があり、背丈のある低木になっていれば木苺。地表すれすれに葉を広げ、棘を持たない草本であれば狭義の野いちご。NHK『趣味の園芸』などでも紹介されるこの基本ルールさえ頭に入れておけば、野山での迷いは一瞬で解消される。