サンワカンパニーが嫌がられる本当の理由と後悔しない施主支給の全真相

サンワカンパニーが嫌がられる本当の理由と後悔しない施主支給の全真相にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

ネット上の家づくりコミュニティで頻繁に交わされる「工務店にサンワカンパニーを使いたいと伝えたら嫌な顔をされた」という相談。この現象は、単なる施工者のわがままではなく、日本の住宅建築業界が長年維持してきた商流構造とビジネスモデルの断絶に起因しています。

通常の大手建材メーカー(LIXIL、TOTO、Panasonicなど)は、メーカーから問屋、販売店を経て工務店に卸される「多段階ルート」を採用しています。工務店は定価(カタログ価格)から大幅に割り引かれた卸値で仕入れ、そこに自社の適正な粗利益(マージン)を上乗せして施主に見積もりを提示します。設備機器の差益は、工務店にとって重要な収益源の一つです。

対するサンワカンパニーは、プロにも一般施主にも同一価格で直接販売する「ワンプライス主義(One Price)」を貫いています。このビジネスモデルは施主にとって極めて透明性が高く魅力的な反面、工務店にとっては仕入れマージンを一切確保できないことを意味します。利益が出ないにもかかわらず、現場での設置手配や細かな納まりの調整だけを求められるため、消極的にならざるを得ないのが工務店側の本音です。

さらに現場を悩ませるのが「責任分界点の曖昧さ」です。万が一、引き渡し後に水漏れや建具の不具合が発生した場合、製品そのものの欠陥なのか、現場の施工ミスなのかの切り分けが極めて困難になります。大手メーカーであれば専属の施工部隊が責任を持って組み立て・保証まで担う体制が整っていますが、施主支給ではそのリスクヘッジが難しく、心理的な警戒感を生む引き金となっています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest