義理父とは?実父や養父との違い・相続権や正しい呼び方マナーまで徹底解説
義理父とは?実父や養父との違い・相続権や正しい呼び方マナーまで徹底解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
「長年尽くして義理の父を介護したのに、遺産が1円も受け取れなかった」という相談は家事調停の現場で頻繁に見られます。配偶者の連れ子や義理の娘・息子には原則として法定相続権がありません。
義父が亡くなった場合、相続人となるのは実子である配偶者や義母であり、どれだけ献身的に身の回りの世話をしていても自動的に財産が渡ることはないのが民法の規定です。報われる形を残すには、生前に遺言書を作成してもらう(遺贈)か、養子縁組を結んで法定血族となる必要があります。なお、2019年の民法改正により創設された「特別寄与料」制度を利用すれば、相続人以外の親族が無償で療養看護等を行った場合に金銭請求が可能になりましたが、厳密な介護日誌や立証書類が求められます。
また、民法第877条第1項により直系血族および兄弟姉妹は互いに扶養義務を負いますが、姻族である義理の父に対しては原則として扶養義務はありません。ただし、同条第2項には「特別の事情があるときは、家庭裁判所は三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる」と規定されており、同居や生計同一などの事情がある例外的なケースに限って義務が生じる可能性があります。