猫に噛まれた傷口の腫れ・化膿を徹底比較!重症化リスクと受診基準
猫に噛まれた傷口の腫れ・化膿を徹底比較!重症化リスクと受診基準の特集記事を解説します。役立つ情報が満載です。
猫に噛まれた傷を「市販の塗り薬を塗っておけば治るだろう」と過信して放置すると、複数の重大な感染症へ連鎖的に進行します。
1. 蜂窩織炎(ほうかしきえん)
皮下組織の深層から筋膜の手前にかけて広範に広がる急性化膿性炎症です。傷口を中心に境界が不明瞭な紅斑が急速に広がり、患部が硬く腫れて強い熱感を持ちます。適切な抗菌薬治療を行わないと、深部組織が融解して排膿処置が必要になったり、慢性的なリンパ浮腫などの後遺症が残るリスクがあります。
2. 猫ひっかき病(バルトネラ感染症)
バルトネラ菌を保有する猫に噛まれたり引っかかれたりすることで生じる人獣共通感染症です。受傷後数日から数週間という潜伏期間を経て、傷口に丘疹や水疱が現れ、その後、首や脇の下、足の付け根などのリンパ節が鶏卵大ほどにまで著しく腫れ上がるのが特徴です。微熱や頭痛、全身の関節痛が数週間にわたって持続することがあります。
3. 破傷風(はしょうふう)のリスク
土壌や動物の糞便中に存在する破傷風菌は、猫の爪や牙を介して深い傷口から体内に侵入します。破傷風菌が産生する神経毒素によって、口が開けにくくなる(開口障害)、首筋の張り、顔の筋肉の引きつりといった初期症状から始まり、進行すると全身の痙攣や呼吸麻痺を引き起こし、致死率も極めて高い危険な疾患です。特に幼少期のワクチン接種から年数が経過している成人や中高年層では抗体価が低下しているため、厳重な警戒が求められます。