謎の「何言ってるかわからない記号」の正体とは?呪文字と伏字を徹底解明

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ネット空間で目にする「読めない文字」や「崩壊した文字列」は、一見すると無秩序なノイズに見えるが、分類学的には主に4つの明確な系統に分かれている。発信者がどのような意図でそれを用いているかによって、採用される技術的アプローチも全く異なる。

第一の系統が、上下に黒い棘(トゲ)や滴る血液のような線が伸びる「ザルゴ文字(Zalgo Text)」、通称「呪文字(のろいもじ)」である。2004年頃の海外フォーラム「Something Awful」で生まれたホラーミームを起源とし、文字の可読性を極限まで破壊する手法として定着した。文字化けのように見えるが、後述するUnicodeの結合文字規則に則った正当なデジタルデータである。

第二の系統は、アメコミの手法にルーツを持つ「グラウリクス(Grawlix)伏字記号」だ。「@#$%&!」や「!#?&$」のように、漫画のフキダシ内で放送禁止用語や激しい罵倒を隠蔽するために用いられてきた記号の組み合わせである。SNS上では、直接的な暴言を吐くことなく苛立ちを表現するユーモアの手法として重宝されている。

第三の系統として近年急速に拡散しているのが、「古代文字・象形文字」の流用である。Unicode 5.2以降に正式採択されたエジプトの「ヒエログリフ特殊文字」や楔形文字、アナトリア象形文字などがこれに該当する。日常的な日本語フォントには含まれない形状(鳥、人間、道具などの抽象形態)が、奇抜な視覚的インパクトやアイコンの装飾として消費されている実態がある。

そして第四が、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの富澤たけし氏の有名な決め台詞「ちょっと何言ってるかわからない」に由来する「ミーム系顔文字」である。ネット掲示板の「( ゚д゚)ポカーン」を進化させ、呆れや混乱を誇張するために特殊記号を散りばめた「(;゚Д゚)<…」のようなアスキーアートの系譜であり、読めないこと自体をツッコミどころとして成立させている。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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