大人の溶連菌は熱なしでも危険?喉の激痛と受診の目安を徹底解説
大人の溶連菌は熱なしでも危険?喉の激痛と受診の目安を徹底解説について見逃せない ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
多くの喉風邪(ウイルス性)は対症療法と安静で自然に治癒しますが、細菌感染である溶連菌において溶連菌自然治癒のリスクは極めて高く、決して自己流の様子見をしてはなりません。最大の脅威は、菌自体による炎症が治まった「数週間後」に襲いかかってくる自己免疫性の合併症です。
代表的な合併症が溶連菌合併症リウマチ熱です。溶連菌が持つ細胞膜のタンパク質構造は、人間の心臓弁や関節の組織と非常に酷似しています。溶連菌を完全に死滅させずに放置すると、過剰に作られた抗体が自らの心臓の弁を異物と誤認して攻撃を仕掛けてしまいます。その結果、心筋炎や心内膜炎を発症し、不可逆的な「心臓弁膜症」へと進行して、将来的に人工弁置換手術が必要になるケースすら存在するのです。
さらに、感染から1〜3週間後に発症する「急性糸球体腎炎」も見逃せません。抗体と細菌の抗原が結合した免疫複合体が腎臓の糸球体に詰まることで、血尿(コーラ色やウーロン茶色の尿)、全身のむくみ、急激な高血圧を引き起こします。これらに加えて、近年社会的な関心を集めている劇症型溶連菌感染症の初期症状(手足の突発的な激痛、組織の壊死、急速なショック状態)との鑑別も含め、細菌が体内に潜伏している疑いがある段階で徹底的に除菌することが、将来の健康を守る唯一の防壁となります。