小樽芸術村ステンドグラス美術館の真相!英国の光と所要時間・料金検証

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なぜ極東の地・北海道小樽に、これほど膨大かつ質の高い英国製ステンドグラスが収蔵されているのでしょうか。その背景には、小樽の都市史と、家具・インテリア製造小売大手「ニトリ」の創業者・似鳥昭雄氏の文化保全に対する強い執念が存在します。

展示会場となっている旧高橋倉庫は、大正12年(1923年)に大豆を収容する倉庫として建てられた木骨大谷石造の建造物です。小樽市指定歴史的建造物にも認定されており、かつて「北のウォール街」として栄華を誇った小樽港の物流・商業活動を今に伝える貴重な遺産です。外壁には重厚な大谷石が積み上げられ、内部には頑丈なトラス木骨構造が組まれています。

一方、展示されているステンドグラスは、かつてイギリスのヴィクトリア朝時代に繁栄した教会に設置されていたものです。しかし20世紀後半、英国社会の世俗化による信徒の減少や都市の再開発、第二次世界大戦による被害や教会の維持困難により、多くの歴史的教会が取り壊しの危機に直面しました。その際、貴重なステンドグラスが廃棄・破壊される寸前、美術商やコレクターの手を経て散逸から救い出されたのです。

ニトリは創業の地である北海道への地域貢献として、小樽の歴史的建造物を買い取り、修復・保存しながら美術館として再活用するアダプティブ・リユース(歴史的建築の適応的再利用)を推進しました。こうして、100年前の日本の商港を支えた石造倉庫と、100年前の英国社会の祈りを支えたステンドグラスという、時代と場所を越えた2つの文化遺産が奇跡的に結びついたのです。単なるコレクションの陳列にとどまらず、建造物そのものが展示空間の重要な一部として機能している点に、小樽芸術村の真の歴史的価値があります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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