救急救命士の大学と専門学校の違いは?偏差値・学費と後悔しない真相
救急救命士の大学と専門学校の違いは?偏差値・学費と後悔しない真相の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
救急救命士の進路に関して、ネット上には今なお古い固定観念が溢れています。「救急救命士は消防に受からなければ資格が無駄になる」「民間では雇い口がない」といった言説は、もはや過去の遺物です。
最大の転換点は、2021年10月に施行された改正救急救命士法です。これにより、従来は「救急車内などの重度傷病者が病院に到着するまで(プレホスピタル)」に限定されていた救急救命処置が、「医療機関に到着した後の院内(インホスピタル)」でも実施可能となりました。
これを受けて、全国の救命救急センターやER型病院で「院内救急救命士」の採用枠が爆発的に増加しています。重症患者の初期トリアージ、点滴ルート確保、心電図装着、さらには転院搬送時のドクターカー同乗など、看護師や医師の負担を軽減する即戦力スタッフとして重宝されているのです。病院側としても、2024年4月から本格化した「医師の働き方改革」に伴うタスク・シフティング(業務移管)の切り札として、救急救命士を積極登用する動きが加速しています。
この病院就職において、4年制大学出身者は極めて有利なポジションを確保できます。医療機関側は、手技の速さだけでなく、医学論文を理解できる基礎教養や、チーム医療の中で看護師・コメディカルと円滑に連携できるコミュニケーション力、総合的な研究能力を重視するためです。消防不合格時の「滑り止め」ではなく、最初から第一志望として大学病院のER救命士を目指す学生が急増している点も、注目すべき構造変化です。