出刃包丁とは?三徳包丁との違いや片刃の秘密・失敗しない選び方
出刃包丁とは?三徳包丁との違いや片刃の秘密・失敗しない選び方についての最新情報を徹底解説します。
どれほど最高級の出刃包丁を手に入れても、日常的なメンテナンスを怠れば数ヶ月でただの鈍器へと成り下がります。片刃の研ぎ方は一見難解に思えますが、基本のステップさえ体に染み込ませれば、両刃包丁よりも角度の維持が容易であるという一面を持っています。
日常の研ぎ直しには、中砥石(#1000前後)と仕上げ用の仕上砥石(#3000〜#6000)を使用します。
研ぎの第1ステップは「表(おもて)面の研ぎ」です。出刃包丁の切刃(傾斜面)を砥石に完全に密着させます。両刃包丁のように「背を10円玉2枚分浮かせる」といった曖昧な感覚ではなく、もともと刻まれている平面の傾斜を砥石の上にペタリと合わせるため、実は初心者でもブレずに角度を固定しやすい構造になっています。峰を指で押さえ、刃元から刃先へとエリアを分けながらストロークさせると、裏面に「カエリ(刃返り・金属のバリ)」が出てきます。
第2ステップは「裏面のバリ取り」です。出刃包丁を裏返し、裏スキのある裏面を砥石に「完全にペタッと水平」に当てます。ここで背を浮かせてしまうと、刃物の命である裏スキが消滅し、二度と身離れの良さが戻らなくなります。砥石の上に完全に密着させた状態で、力を入れずにスーッと数回軽くなでるだけでバリが取れ、かみそりのような直線刃が蘇ります。
最後に、刃こぼれを予防するための「小刃(糸刃)止め」を入れます。表側から45度程度の角度で刃先に数回だけ微細な傾斜をつけることで、硬い魚の骨にぶつかった際の刃欠けを劇的に防ぐことができます。使用後は中性洗剤でぬるま湯洗浄し、熱湯をかけて水分を蒸発させた後、乾いた布で完璧に拭き上げる。この2分のルーティンが、道具の寿命を数十年単位へと引き延ばします。