イエモン「バラ色の日々」コード進行&ギター弾き方攻略!原曲再現の極意
イエモン「バラ色の日々」コード進行&ギター弾き方攻略!原曲再現の極意に関する主要なデータを丁寧に解説いたします。
「バラ色の日々」が放つ抗いがたい哀愁と高揚感の根源は、UKグラムロックのダイナミズムと昭和歌謡の美学を昇華させた、吉井和哉ならではのコード進行の設計にあります。自著や過去のインタビューでも語られている通り、当時のバンドは解散の危機をはらんだ極限状態にあり、その切迫感が楽曲のコード設計にも色濃く反映されています。
本曲のキーはA♭メジャー(変イ長調)です。ギターにとってA♭は開放弦がほとんど使えず、フラットが4つ付くため、通常であればギター向きの調性ではありません。しかし、あえてこのキーが選ばれていることこそが、楽曲全体に適度なテンション感とピアノやストリングスとの重厚な混ざり合いをもたらしています。
アコギ弾き語りや単独演奏で原曲の響きを再現する場合、カポタストを1フレットに装着してキーGとして捉える手法がスタンダードです。この移調によって見えてくるコード進行の特徴は以下の通りです。
- Aメロ:Em - C - D - G(マイナーから始まり、光が差し込むような進行)
- Bメロ:C - D - Bm - Em - Am7 - D7(王道のツーファイブを交えた感情の高揚)
- サビ:G - D/F# - Em - Bm7 - C - G/B - Am7 - D(ベースラインが滑らかに下降する切なさの極致)
サビで見られる「G → D/F# → Em」というベース音のステップダウンは、聴き手の胸を締め付けるドラマツルギーを生み出します。原曲のグルーヴを再現できる決定的な理由は、メロディの音符の長さに対して、コードチェンジの拍が絶妙にシンコペーション(前倒し)している点にあります。小節の1拍目を待たずに半拍手前でコードを切り替えるアタックが、あの疾走感と焦燥感を同時に生み出しているのです。