水金地火木土天海冥はなぜ消えた?冥王星除外の真相と教科書の今
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かつて覚えた「水金地火木土天海冥」から冥王星が除外された決定的な理由とは何だったのでしょうか。その発端は、2006年8月にチェコ・プラハで開催された国際天文学連合(IAU)第26回総会での歴史的決議に遡ります。
20世紀初頭に発見されて以来、冥王星は疑う余地なく太陽系第9番目の惑星として扱われてきました。しかし、1990年代以降の望遠鏡技術の飛躍的向上によって、冥王星の周辺軌道(カイパーベルト)に似たような氷天体が次々と見つかり始めます。これにより、そもそも「惑星とは何か」という根本的な学術基準が曖昧であった事実が浮き彫りになったのです。
激論の末にIAUが公式に定めた惑星の定義3つの条件は、以下の通りです。
① 太陽の周りを公転していること
② 十分な質量を持ち、自己重力によってほぼ球形を維持していること(静水圧平衡)
③ その軌道周辺から他の天体を一掃(排除)していること
冥王星は条件①と②を明確にクリアしていました。しかし、運命を分けたのが3つ目の条件です。冥王星の質量は極めて小さく、自身の公転軌道上にある多数の小天体を重力で弾き飛ばしたり合体させたりして支配下に置く力がありませんでした。その結果、冥王星は「惑星」のカテゴリーから外され、新設された準惑星(Dwarf Planet)へと再分類されることになったのです。