場面緘黙症とは?甘えや人見知りと違う原因と大人の生きづらさ

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場面緘黙症の根本にあるのは、社会的状況に対する脳の防衛反応としての「極度の恐怖と不安」です。日本場面緘黙研究会をはじめとする国内外の専門機関の見解によると、本人は「話したくない」のではなく、言葉を発しようと焦れば焦るほど脳の扁桃体が過剰に興奮し、身体がすくんで声帯が硬直してしまう「フリーズ(凍りつき)反応」を起こしています。

人間は極度の恐怖に直面すると、自律神経系が働き「闘争か逃走(Fight or Flight)」の態勢に入りますが、そのどちらも選択できない極限状態に追い込まれると、第三の防御反応である「凍りつき(Freeze)」が生じます。学校の教室やオフィスの会議室に入った瞬間、脳の危機警報システムが誤作動を起こし、猛獣に睨まれた小動物のように全身の筋肉が強張って声が出なくなる現象こそが、場面緘黙症の原因とメカニズムの核心です。

発症要因は単一ではなく、生まれつき刺激に対して過敏な気質(感覚過敏や不安傾向)、環境の変化(入園・入学・クラス替え・就職)、周囲からの過度な注目やトラウマ体験が複雑に絡み合っています。さらに、人前で失敗することを過度に恐れる社交不安症との関連と併発リスクが極めて高く、放置すると「話せない自分への嫌悪感」から自己肯定感が著しく低下する悪循環に陥ります。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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