運命のリングから9年――高山善廣の人生を変えた「あの事故」と、対戦相手が背負い続けた十字架の真実

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あの日、DDTプロレスリングの豊中大会で行われたのは、6人タッグマッチだった。高山善廣はいつも通り、圧倒的な存在感を放ちながらリングに上がっていた。事故が起きたのは、試合中盤。高山がヤス・ウラノに対して「回転エビ固め(サンセットフリップ)」を試みた瞬間だった。

技をかける際、頭部からマットに落ちるような形になり、高山の巨体が不自然に折れ曲がった。動かない。レフェリーが異変を察知し、試合は即座にストップされた。救急搬送された高山に下された診断は「頸髄損傷および変形性脊椎症」。それは、自力で呼吸することすら困難な状態からのスタートを意味していた。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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