子供の絵に潜む心理とSos|黒ばかり使う・顔を描かない本当の理由
子供の絵に潜む心理とSos|黒ばかり使う・顔を描かない本当の理由にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
心理療法の現場では、子どもの家族関係や自己像を把握するために絵画投影法が用いられます。その代表格が動的家族画法(KFD: Kinetic Family Drawing)です。
KFDは、単に家族を並べて描かせるのではなく「家族みんなが何かをしているところ」を描かせる検査です。これによって、家庭内での力関係、心理的距離、孤立している人物が浮き彫りになります。
- 人物の配置と距離感:仲が良いと感じている人物同士は隣り合って描かれ、心理的な壁がある人物との間には家具や境界線が描かれる。
- 人物の大きさの不均衡:家庭内で圧倒的な権力や威圧感を持つ人物は極端に大きく、自信のない自分自身は極小に描かれる。
- 特定人物の意図的な省略:家族の一員であるはずの親や兄弟が描かれない場合、その人物に対する強い拒絶感や嫉妬、あるいは存在感の薄さを象徴する。
また、1本の木を描かせるバウムテスト(樹木画テスト)も子どもの深層心理を測る重要な指標です。木の幹の太さは自我の強さ、根の張り方は情緒の安定度、枝の広がりは外界への関心を示します。幹に大きな傷や空洞が描かれている場合、過去の心理的トラウマや強い喪失感を抱えている手がかりとなります。