そろそろ狩るかの元ネタは?ヒソカの偽名言とネット流行の真相を追う

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「SNSやゲームで頻繁に見かけるけれど、原作の何巻何話に出てくるのか?」という疑問を抱いて単行本を読み返す読者は後を絶ちません。しかし、調査の結果として導き出される決定的な事実は、「冨樫義博氏の筆による原作本編には、一度たりとも『そろそろ狩るか』という台詞は描かれていない」という点です。

このセリフの正体は、2000年代中盤から2010年代初頭にかけて画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」や「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」のニュース速報(VIP)板・なんでも実況J(なんJ)などで作られたパロディ・コラ画像です。

コラ画像のベースとして最も広く使われたのは、コミックス7巻・第63話「9月1日⑥」などで描かれた、ヨークシンシティの夜景を見下ろすビルの屋上に佇むヒソカのカットや、ハンター試験編(コミックス3巻・4巻周辺)での不敵な立ち姿です。原画のフキダシを白抜きにし、フォントを打ち替えて「そろそろ狩るか…♠」と仕立てられた画像がネット上に放流され、そのあまりの親和性の高さから一気に拡散しました。

ヒソカといえば、強者との命懸けの戦闘を至上の快楽とし、標的となる獲物(ゴンやキルアなど)が成長して戦い甲斐が出るまで意図的に生かすという独特の美学を持っています。この「標的の成熟をじっと待つ」という原作の設定が、「機が熟したからいよいよ動き出す=そろそろ狩るか」という創作台詞と驚くほど自然にリンクしてしまったことが、多くの読者の記憶を塗り替える引き金となりました。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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