生理中にプールは大丈夫?水圧の真相と漏れない安全対策の全貌

生理中にプールは大丈夫?水圧の真相と漏れない安全対策の全貌の重要なポイントについて、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

「使い慣れた生理用ナプキンを水着の内側に装着して入れば安心ではないか」と考える初心者も少なくありません。しかし、水泳指導員や医療関係者が口を揃えて警鐘を鳴らすのが、生理中プールにおけるナプキンNGの決定的な理由です。

市販の生理用ナプキンには、水分を抱え込んでゲル化させる「高分子吸収ポリマー(SAP)」が大量に含まれています。この素材は経血とプールの水を区別できません。水に入った瞬間、ナプキンはわずか3〜5秒で限界容量までプールの水を吸水します。自重の数百倍に膨張したナプキンは極めて重くなり、ショーツの粘着テープが剥がれて水着の隙間から脱落したり、過度の膨張で表面材が破れてゲル状のポリマーがプール内に流出したりする深刻な事故を引き起こします。プールの水を満水まで吸ったナプキンには、経血を吸い取る余力は1ミリリットルも残されていません。

また、器具の問題だけでなく、身体の内側で生じる生理中プールでの感染症リスクにも細心の注意が必要です。月経期間中は、経血を体外へ排出するために子宮頸管(子宮の入り口)がわずかに開通した状態にあります。さらに、普段は膣内を酸性に保ち雑菌の繁殖を防いでいる常在菌(デーデルライン桿菌)の自浄作用が、アルカリ性の経血によって低下しています。

公衆プールは塩素消毒が義務付けられているものの、水泳時の水流や水圧の変化によってプールの水が膣内へ逆流する現象が確認されています。抵抗力が落ちている膣内に塩素や微小な雑菌が入り込むと、細菌性膣症や子宮内膜炎、骨盤腹膜炎といった炎症を引き起こす温床になりかねません。

加えて見逃せないのが、生理中プールによる体の冷えと腹痛の増悪です。厚生労働省が定める学校環境衛生基準において、プールの水温基準はおおむね26〜30℃程度とされています。これは深部体温(約37℃)と比較して大幅に低く、長時間水に浸かることで骨盤腔内の血管が急激に収縮します。血流が滞ると、子宮を収縮させて痛みを引き起こす発痛物質「プロスタグランジン」が骨盤内に滞留し、刺すような重い生理痛や激しい腰痛、下痢を誘発する引き金となります。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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