光年とは時間の単位ではない!1光年の距離とロケット到達年数の全貌
話題沸騰中の 光年とは時間の単位ではない!1光年の距離とロケット到達年数の全貌について、詳しいまとめをご紹介しています。
約9.5兆キロメートルという数値を提示されても、実感を伴ってイメージすることは困難です。そこで、私たちが日常的に利用する乗り物や、人類がこれまでに開発した最速の宇宙機を使って移動した場合、どれほどの時間がかかるのかを具体的に試算してみましょう。
まず、1光年を新幹線で移動した場合の真相です。東海道新幹線の最高速度である時速300キロメートルで、途中停車も給油も一切挟まず、24時間不眠不休で走り続けたと仮定します。9兆4607億キロメートルを時速300キロで割ると、所要時間は約315億3577万時間。これを年に換算すると、実に約360万年という途方もない数字が算出されます。約360万年前といえば、地球上では初期の人類であるアウストラロピテクスがようやく直立二足歩行を始めた時代です。人類の生物学的な進化史全体を費やしても、新幹線ではわずか1光年すら踏破できません。
では、現代の科学技術の粋を集めた宇宙機ならどうでしょうか。1光年をロケットで進む所要時間を検証します。1977年に打ち上げられ、現在太陽圏を離れて星間空間を飛行しているNASAの無人宇宙探査機「ボイジャー1号」は、太陽に対して時速約6万1200キロメートル(秒速約17キロメートル)という猛烈な猛スピードで航行を続けています。人類が手にした最も高速な人工物の一つであるボイジャー1号の速度をもってしても、1光年の距離を進むには約1万7000年〜1万8000年を要します。
仮に、一般的な有人宇宙船の脱出速度(約時速4万キロメートル、秒速約11.2キロメートル)で飛行した場合、所要時間は約2万7000年。つまり、人類が最先端のロケットエンジンを噴射して1光年先の星を目指したとしても、目的地へ到達するのは数世代どころか数百世代先の子孫であり、現代の推進システムでは星間飛行が実質的に不可能であることを冷徹な数字が物語っています。