中国茶の入れ方決定版!急須やマグで失敗しない温度と抽出の黄金比
中国茶の入れ方決定版!急須やマグで失敗しない温度と抽出の黄金比の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。
家庭で特に失敗しやすい烏龍茶とプーアル茶について、プロの茶藝師が実践しているステップを忠実に落とし込んだ淹れ方を解説します。
烏龍茶の美味しい淹れ方(急須・マグ共通)
烏龍茶の美味しい淹れ方の成否は、徹底した「予熱」と「湯温の維持」にあります。烏龍茶の高貴な芳香成分は95℃以上の高熱によって初めて気化するため、茶器が冷えていると香りが立ちません。
- 茶器の予熱:急須またはマグカップに熱湯を八分目まで注ぎ、30秒ほど置いて器全体を熱々に温めてからお湯を捨てます。
- 茶葉の計量:湯量150mlに対し、茶葉4〜5g(カラスの足跡程度、底が隠れるくらい)を投入します。
- 熱湯の投入:沸騰してボコボコと泡立っている100℃の熱湯を一気に注ぎ入れます。高い位置から細く注ぐのではなく、茶葉を躍らせるように勢いよく注ぐのがコツです。
- 蒸らしと注ぎ切り:蓋をして約45秒蒸らします。注ぐ際は、茶杯や別の器へ最後の一滴までリズミカルに振り切るように注ぎ分けます。
プーアル茶の洗茶(潤茶)の正しいやり方
黒茶であるプーアル茶を淹れる際、絶対に省略してはならないのが「洗茶(センチャ / 潤茶)」の工程です。プーアル茶の洗茶のやり方を誤ると、せっかくの熟成香がぼやけてしまったり、逆に渋みだけが際立ってしまいます。
洗茶の目的は、茶葉に付着した細かな茶粉を洗い流すことと、緊圧されて硬く固まった茶葉に熱を行き渡らせて「目覚めさせる」ことにあります。茶葉(約5g)を入れた器にグラグラと沸いた熱湯を注ぎ、わずか5秒〜10秒でそのお湯をすべて捨てます。ここで何十秒も浸してしまうと、一番美味しい初期の旨味成分まで捨ててしまうことになるため、スピード勝負で手早く湯切りするのがポイントです。洗茶を終えた直後、蓋を開けて立ち上る湯気の香り(湿った森のような深みのある香り)を確認し、その直後に2煎目として本抽出に入ります。この1ステップを踏むだけで、カビ臭さのない透き通った琥珀色の極上スープが完成します。