大野君と杉山君の喧嘩とその後|名作映画の結末と大人になった現在
大野君と杉山君の喧嘩とその後|名作映画の結末と大人になった現在にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
映画『大野君と杉山君』の中で、二人が夕焼けの土手で語り合った共通の将来の夢は「船乗り(航海士)になって、二人で一つの船に乗り世界中を冒険すること」でした。少年のロマンが詰まったこの夢は、大人になった現在、どのような結末を迎えたのでしょうか。
実は、原作者のさくらももこ氏が自身の手がけた雑誌企画『さくらももこランド 富士山』第4号(2000年刊行)内の公式スピンオフ漫画や、その後の関連構想において、二人の「20年後の未来」が公式に描写されています。その設定はファンの想像をはるかに超える壮大なものでした。
静岡を離れて東京の学校へと進学した大野けいいちは、探究心を磨き続けて理論物理学者となり、先端科学の道を歩んでいます。一方、清水に残り地元で逞しく育った杉山さとしは、過酷な訓練を乗り越えて宇宙飛行士として宇宙へ飛び立つ夢を叶えていました。土手で語り合った「船乗りになって世界を巡る」という約束は、海を越えて「宇宙と地球」という究極のフィールドへとスケールアップして結実していたのです。
世界的な科学者となった大野君が地上から観測・バックアップを行い、杉山君が搭乗する宇宙船を見守る。さくらももこ氏が残したこの「大人の現在」は、少年時代に交わした純粋なパッションが少しも色褪せることなく、お互いの人生を高め合う力へ昇華されたことを証明しています。