高橋まつりはなぜ辞めなかったのか?東大卒新人が追い詰められた心理と電通事件の深層
高橋まつりはなぜ辞めなかったのか?東大卒新人が追い詰められた心理と電通事件の深層とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
彼女の生前の苦しみは、高橋まつりTwitter投稿内容や母・高橋幸美さんの手記を通じてリアルタイムに記録されていました。SNS上に残された言葉の変遷は、健康な精神状態が徐々に蝕まれていくプロセスを生々しく物語っています。
配属当初の前向きな投稿から一転、2015年10月以降は急激に苦悩の色が濃くなっていきました。
- 「休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ」(10月)
- 「眠りたい以外の感情を失った」(10月)
- 「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」(11月)
- 「男も女も関係ない、仕事ができるかできないかだ、と叩き込まれた」(12月)
- 「メリークリスマス。もう身体も心もボロボロ。さようなら」(12月25日未明)
また、高橋まつり母親手記では、当時のまつりさんの様子について「週末に帰省しても倒れるように眠り続け、顔色が悪く表情が消えていた」「『会社を辞めたい』と漏らした際、もっと強く引き止めて仕事を休ませるべきだった」という痛切な後悔が綴られています。
家族の目から見ても明らかな異変がありながら、本人が踏みとどまってしまった背景には、「弱音を吐けば周囲に迷惑がかかる」「ここで挫折したら後がない」という、真面目さゆえの呪縛が存在していました。