One無敗の上久保周哉は今どこへ?驚異の戦績とUfc挑戦の真実

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上久保周哉のMMAキャリアを俯瞰したとき、誰もが息を呑むのがその異様な勝率と試合内容の支配率です。日本体育大学柔道部時代に培った強靭な足腰と、サンボやブラジリアン柔術を貪欲に吸収した技術体系を武器に、国内のパンクラス等で頭角を現した上久保は、2018年にシンガポールを本拠地とする「ONE Championship」へ電撃参戦を果たしました。

大舞台での戦いは圧巻の一言でした。元タイトル挑戦者を含むアジア・欧米の強豪たちを相手に、テイクダウンから逃さない「アリ地獄」のようなグラウンドコントロールを展開。スノト、モハメド・アイマン、元ONE世界王者候補のキム・デファン、柔術黒帯のブルーノ・プッチ、そして強豪レスラーのトロイ・ウォーセンまで、名だたるバンタム級フィジカルエリートたちをことごとく封殺し、ONE戦績6戦6勝(無敗)という金字塔を打ち立てました。

しかし、常勝街道をひた走る彼を待っていたのは、皮肉にも「冷遇」とも映るマッチメイクの間隔でした。派手な打撃戦戦や過激なKOシーンを好んでハイライト化する商業プロモーションにおいて、上久保の「相手の持ち味を完全に無力化して削る」ファイトスタイルは、玄人筋から絶賛される一方で、タイトルマッチの機会を不当に引き延ばされる要因となってしまったのです。

契約満了を迎えた上久保が選んだ道は、安住ではなく更なる茨の道でした。世界最高峰「UFC」の契約を懸けたトーナメント「Road to UFC(RTU)シーズン2」へのエントリーを表明。1回戦では中国のバーエゴン・ジェレートリンを執念のスプリット判定で退け、続く準決勝では激闘派のシャオ・ロン(Xiao Long)と対峙しました。ケージ際でのスクランブル戦の末、惜しくも1-2のスプリット判定でキャリア唯一の痛恨となる惜敗を喫したものの、世界屈指の過酷な査定マッチにおいて強烈なインパクトを残しました。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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