【札幌記念2022】なぜソダシは敗れたのか?ジャックドール激走と勝利の真相
【札幌記念2022】なぜソダシは敗れたのか?ジャックドール激走と勝利の真相について詳しく解説いたします。最新の情報をチェックしてください。
前年の2021年、3歳牝馬として札幌記念を鮮やかに制覇したソダシ。ファン投票でも絶大な支持を集め、単勝3.3倍の1番人気に推されながら、なぜ彼女は連覇の栄冠を逃してしまったのでしょうか。単なる「調子の良し悪し」では片付けられない、コース特性とレース展開が生んだ明確な敗因が存在します。
最大の要因は、「前半1000m通過59秒5」というハイラップがもたらしたスタミナの枯渇です。札幌競馬場はオール洋芝(ケンタッキーブルーグラス、トールフェスクなどの混播)で構成されており、中央4場の野芝に比べて蹄が沈み込み、走破時計以上の筋力を要求されます。通常、札幌芝2000mにおける平均ペースは1000m通過1分00秒台半ばから後半。しかしこの日は、パンサラッサが先頭で刻んだ淀みのない激流により、実質的に中央競馬の58秒台前半に匹敵する負荷がかかっていました。
前年の勝利時、ソダシは1000m通過59秒9の緩みない流れを自ら2番手で受けて抜け出しましたが、当時は斤量52kgの軽ハンデの恩恵がありました。しかし今回は古馬牝馬の実質トップハンデである斤量55kg。レース後、吉田隼人騎手が報道陣に語った「思っていた以上にペースが流れてしまい、道中で息を入れる(脚を溜める)暇がなかった。直線に向いた時にはいつもの反応が残っていなかった」という証言が、その苦闘を端的に物語っています。
本質的にマイル(1600m)で世界屈指のスピード持続力を誇るソダシにとって、極限の洋芝2000mで繰り広げられた無酸素運動のような消耗戦は、適性の臨界点をわずかに超えていたと言わざるを得ません。