ミルメーク給食に地域格差がある本当の理由【都道府県別に徹底解説】
ミルメーク給食に地域格差がある本当の理由【都道府県別に徹底解説】に関する主要なデータを丁寧に解説いたします。
地域ごとの導入可否を決定づけたもう一つの決定的なファクターが、納入される牛乳容器の形状です。ミルメークは元来、ビン牛乳を前提として開発された製品でした。紙のキャップを外し、粉末を一袋投入してストローでかき混ぜるという手順は、ビン牛乳の広い口があってこそスムーズに成立する運用でした。
ところが1970年代から1980年代以降、衛生管理の向上や破損事故の防止、配送時の軽量化を目的に、全国の学校給食で紙パック牛乳への急速なシフトが進みます。この変化が、現場に大きな混乱をもたらしました。三角パック(テトラ・クラシック)や四角いブリックパックは、ストロー穴が非常に小さく、粉末を投入しようとすると粉が周囲にこぼれたり、投入口に詰まったりして、教室の机や床を汚すトラブルが多発したのです。
「紙パックに粉末を無理やり入れ、吹きこぼして大惨事になった」という給食あるあるの苦い記憶は、当時の移行期ならではの光景です。この物理的な壁に直面したメーカー側は、1990年代半ばに起死回生のイノベーションとして「液体チューブタイプ(シロップ状)」を実用化しました。チューブの先端を細く加工し、ストロー口に直接差し込んで注入できるようにしたことで、紙パック牛乳を採用する地域への再導入ルートを切り拓いた経緯があります。