「1985年生まれはやばい」の真相|黄金世代が直面する40代の壁
「1985年生まれはやばい」の真相|黄金世代が直面する40代の壁にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
ネット上の掲示板やSNSで定期的に浮上する「1985年生まれ=悪魔の世代」という不気味な噂についても、客観的な事実検証が必要です。結論からいえば、この呼び名は完全な事実誤認とネット上の都市伝説が融合して生まれた風評に過ぎません。
なぜこのような物騒なレッテルが貼られたのか。主な原因は、1990年代後半から2000年代初頭にかけて世間を震撼させた少年犯罪のニュースと、世紀末特有の終末思想が混同されたことにあります。当時、メディアは「キレる17歳」などのセンセーショナルなフレーズで少年凶悪事件を大々的に報じました。しかし、社会的に大きな衝撃を与えた神戸連続児童殺傷事件の加害少年は1982年生まれ、西鉄バスジャック事件の主犯は1983年生まれであり、いずれも1985年生まれではありません。
法務省の『犯罪白書』を精査すれば明らかなように、昭和後半から平成にかけて青少年の刑法犯検挙人員はむしろ長期的減少傾向にありました。にもかかわらず、ノストラダムスの大予言(1999年)を思春期真っ只中で迎えたオカルト的世相や、インターネット初期特有の無責任なまとめ情報の拡散が、昭和60年生まれの人々に「いわくつきの世代」という濡れ衣を着せてしまったのが真相です。
現場の取材を通して見えてくる当事者たちの実像は、悪魔どころか「驚くほど真面目で、自己責任の重圧に耐え忍んできた人々」です。理不尽なラベリングを甘受させられながらも、堅実に社会を支えてきたのがこの世代の真の姿といえます。