川村元気の現在と代表作の秘密!君の名はから最新作までヒットの構造
今注目を集めている 川村元気の現在と代表作の秘密!君の名はから最新作までヒットの構造について、多角的な視点を整理して公開しています。
川村元気氏の映画に対する原体験は、幼少期の環境に深く根ざしています。実父はかつて日活で助監督を務めていたものの、当時の厳しい映画界の待遇から家族を養うために業界を離れた経歴を持ちます。その父から受けた映画鑑賞の英才教育は徹底しており、3歳のときに映画館で鑑賞したスティーヴン・スピルバーグ監督の『E.T.』が、映像表現への最初の目覚めだったと本人はメディアの手記やインタビューで振り返っています。
上智大学文学部新聞学科を卒業後、2001年に東宝へ入社。しかし華々しい製作現場ではなく、最初の配属先は大阪・難波の映画館(南街会館)におけるチケットもぎりや売店業務でした。スクリーンの出口でお金を払って出てくる観客の表情を何万人も見続けた経験が、のちに「観客のリアルな感情の動き」を正確に測る計器となったと語られています。
本社映画調整部を経て企画開発へ移ると、2005年に映画『電車男』でプロデューサーデビューを果たし、興行収入37億円のサプライズヒットを記録。2010年には松たか子主演のサスペンス『告白』(興行収入38.5億円)と、妻夫木聡・深津絵里主演の人間ドラマ『悪人』(興行収入19.8億円)という対照的な2作品を同年に大成功へ導き、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」や、優れたプロデューサーに贈られる藤本賞の史上最年少受賞を果たしました。