神経の高速道路「髄鞘」とは?驚きの役割と破壊される難病の真実
神経の高速道路「髄鞘」とは?驚きの役割と破壊される難病の真実の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
高度に完成された情報伝達システムも、髄鞘が傷つけば脆くも崩れ去ります。何らかの理由で髄鞘が剥がれ落ち、中の軸索がむき出しになる状態を「脱髄(だつずい)」と呼びます。絶縁体を失った神経は漏電状態となり、信号の伝達速度が著しく低下するか、完全に遮断されてしまいます。
髄鞘破壊の理由として最も多いのは、本来なら病原体から身を守るはずの免疫系が、自己の髄鞘を異物と誤認して攻撃してしまう自己免疫反応の異常です。これに加え、特定のウイルス感染症の後遺症、遺伝的素因、あるいは代謝障害など多岐にわたる要素が脱髄疾患の原因として関与しています。軸索自体が無事であっても、覆っている髄鞘が破壊されるだけで、身体機能に深刻な障害が生じます。