実家の北海道「熊の置物」が再燃!驚きのルーツと最新価値を徹底解剖

実家の北海道「熊の置物」が再燃!驚きのルーツと最新価値を徹底解剖を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。

北海道の土産物として定着した木彫りの熊ですが、その歴史は北海道南部・道南に位置する八雲町から始まりました。大正時代、この地を開拓した旧尾張藩主の末裔である尾張徳川家第19代当主・徳川義親(よしちか)が、1921年から1922年にかけて敢行したヨーロッパ外遊が転換点となります。

義親公はスイスのベルン地方で農民たちが冬の副業として制作していた木彫りの熊を購入し、日本へ持ち帰りました。積雪で農作業ができない冬期、八雲の小作農家たちが現金収入を得られる工芸品として定着させようと提案したのが1924年(大正13年)のことです。同年、八雲で開かれた農村美術品評会に出品されたことが、日本の「木彫り熊」の記念すべき第1歩となりました。

八雲町で始まった制作技術は、伊藤政雄や柴崎重行といった卓越した作家たちを生み出し、やがて旭川や阿寒湖周辺など道内各地へと波及していきました。厳しい開拓の暮らしを支える生活改善運動から生まれた民芸品が、今日知られる一大産業の原点です。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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