豊田商事会長刺殺事件の真相|マスコミが止めなかった理由と犯人の現在
豊田商事会長刺殺事件の真相|マスコミが止めなかった理由と犯人の現在の主要なニュースを専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。
永野一男が築き上げた豊田商事の詐欺システムは、現在でも悪質商法の典型例として消費者行政の教科書に記されています。その中核を担ったのが、「純金ファミリー契約証券」を用いた金現物まがい商法(ペーパー商法)でした。
手口は極めて狡猾でした。営業社員は主に独居高齢者の自宅を一軒一軒訪問し、「これからは金の時代」「銀行に預けても利息はつかない」と巧みに勧誘します。最大の特徴は、「現物の金はお客様が自宅に置くと盗難の危険があるため、会社が責任を持って預かり(預託)、その代わりに純金ファミリー契約証券を発行する。半年ごとに高い利息を支払い、満期には金をお返しする」というスキームでした。
顧客には現物が手元に届かず、ただの紙切れである証券だけが渡されます。実際には、会社側は集めた金のほんの一部しか金現物に換えておらず、大半は幹部の豪遊、豪華なテレビCM、派手な営業報奨金、そして新規顧客から巻き上げた資金を既存客への配当に回す「ポンジ・スキーム(自転車操業)」に消えていました。