ゴーストライター騒動の舞台裏…佐村河内守の全聾偽装と現在の真実

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2014年2月、日本の音楽史に残るスキャンダルが発覚した。影の作曲者として告発に踏み切ったのは、桐朋学園大学で非常勤講師を務めていた新垣隆氏である。新垣氏は18年間にわたり、佐村河内守氏の指示を受けて楽曲を代作してきたことを記者会見で暴露した。さらに、佐村河内氏が自称していた「全聾(耳が全く聞こえない状態)」についても、実際には日常会話を聞き取れる程度の聴力があると言及し、世間に凄まじい衝撃を与えた。

この告発に対し、佐村河内氏は直後の記者会見で一部の言い分を否定しつつも、代作の事実を認めて深々と頭を下げた。医学的検査の結果、彼の障害者手帳は返納される事態となり、「全聾偽装」というレッテルは決定的なものとなった。しかし二人の関係は、単なる「詐欺師と被害者」という単純な構図にとどまらない。アイデアを授けるプロデューサーとしての佐村河内氏と、それを完璧なスコアに落とし込む高度な技術を持った作曲家としての新垣氏。二人の間には、歪でありながらも切っても切れない共犯的なクリエイティブのパイプが存在していたのだ。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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