山手線唯一の第二中里踏切はなぜ残る?廃止期日と跨線橋工事の真相
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現地を訪れると、平穏な住宅街の風情とは裏腹に、極めて切迫した交通上の摩擦が日常茶飯事となっています。第二中里踏切は、国土交通省が改善を義務付ける「開かずの踏切(ピーク時の遮断時間が1時間あたり40分以上)」に指定されており、朝夕のラッシュ時には警報機の音がほぼ絶え間なく響き渡ります。
山手線は朝の通勤ラッシュ時間帯、外回り・内回りそれぞれが約2分〜2分30秒間隔という超過密ダイヤで運行されています。さらにこの地点は、山手線電車のすぐ脇を「山手貨物線(湘南新宿ラインや貨物列車が走行する線路)」が並走しているものの、踏切自体が跨ぐのは山手線の複線のみです。それでも上下線が交互に通過・接近し続けるため、遮断機が一度上がってもわずか数秒で再び鳴り出す「疑似遮断状態」が1時間以上継続します。
歩行者や自転車の長い待機列ができるだけでなく、急ぎ足の通行者による無理な直前横断の危険性が長年指摘されてきました。近隣住民に直接話を聞くと、「急いでいる時は約300メートル離れた既存の中里橋へ迂回するが、高低差のある階段と急坂を登らなければならず、高齢者やベビーカーを押す身にはあまりに厳しい」という切実な声が寄せられています。