大久保利通暗殺の深層!紀尾井坂の変と明治を揺るがした新事実
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霧雨の降る紀尾井坂で凶行に及んだのは、石川県士族の島田一郎を中心とする不平士族6名だった。世にいう「紀尾井坂の変」である。彼らは皇居へ向かう大久保の乗った馬車を急襲し、わずか数分で目的を果たした。
島田らが懐に忍ばせていた「斬奸状(ざんかんじょう)」には、国権の私有化、民心の無視、無謀な財政出動など、大久保主導の専制政治を指弾する5つの罪状が並んでいた。廃刀令や秩禄処分によって身分も誇りも生活の糧も奪われた士族階級にとって、冷徹なまでに合理主義を貫く大久保は、自らの存在を否定する元凶そのものに映ったのである。