失敗ゼロの極上サクサク感!パティシエ直伝クッキーシュー決定版
失敗ゼロの極上サクサク感!パティシエ直伝クッキーシュー決定版の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
日本を代表するトップパティシエの鎧塚俊彦氏や辻口博啓氏の仕事を見れば明らかなように、クオリティを決定づけるのは「生地の糊化(こか)」と「乳化」の精度だ。辻製菓専門学校の講義でも徹底して叩き込まれる基本原理である。
鍋で液体とバターを沸騰させる際、バターが完全に溶け切る前に沸騰させてはならない。水分だけが蒸発して比率が狂うからだ。粉を一気に加え、中火で鍋底に薄い膜が張るまでしっかりと熱を入れる。この糊化が不十分だと、グルテンが適切に形成されず、生地が持ち上がらない。
溶き卵を加えるプロセスも同様だ。一度に卵を入れれば温度が急激に下がり、油分と水分が分離する。3〜4回に分けて木べらで力強く混ぜ込み、ヘラを持ち上げたときに生地が滑らかな逆三角形を描いてゆっくり落ちる硬さを見極めること。職人たちはこの瞬間の「生地の艶」を決して見逃さない。