火垂るの墓ポスターに隠された戦慄の影!明度を上げて見えた真実
火垂るの墓ポスターに隠された戦慄の影!明度を上げて見えた真実の要点を詳しく解説してご紹介します。
1988年4月、スタジオジブリは前代未聞の興行に打って出た。宮崎駿監督の『となりのトトロ』と、本作の二本立て同時上映である。徳間書店主導の『トトロ』に対し、本作は大手出版社の新潮社が初めて映像製作に出資したプロジェクトだった。
陽光あふれる昭和30年代の里山を描いた『トトロ』と、焦土と化した昭和20年の神戸で飢えと孤独に散っていく兄妹を描いた『火垂るの墓』。天国と地獄のような対比は、当時の観客に強烈な情緒の揺さぶりを与えた。
緑豊かなポスターで生命の躍動を伝えた『トトロ』の真裏で、漆黒の闇に死の火の粉を散らした本作。日本のアニメーション産業が到達した表現の極北が、この二連のポスターの中に凝縮されていた。