私財380億の大師山清大寺はなぜ建った?越前大仏の現在と公売の真相
私財380億の大師山清大寺はなぜ建った?越前大仏の現在と公売の真相についての真相をお届けします。
莫大な情熱で開創された清大寺ですが、その後の道のりは極めて険しいものでした。開創当初は拝観料が大人3,000円と高額に設定されていたことや、バブル崩壊による国内旅行需要の冷え込みが直撃し、参拝者数は計画を大幅に下回る事態に陥ります。
さらに事態を悪化させたのが税金問題でした。当初は宗教法人ではなく、多田氏関連の企業・財団法人が主体となって運営されていたため、広大な敷地と巨大建築物に対して年間数億円規模の固定資産税が課税されたのです。観光収入の落ち込みと多額の税負担が重なり、やがて税金滞納から勝山市による差し押さえ処分を受けました。
2000年代初頭から2010年代にかけて、大仏殿や五重塔を含む境内施設は幾度となく競売・公売に付されました。しかし、維持費や解体費があまりに天文学的であることから入札者は現れず、不落が続いたという経緯があります。この一連の報道が独り歩きした結果、インターネット上で「大師山清大寺は廃墟化した」「管理放棄されている」という誤った噂が拡散されることとなりました。
現在の真実は、決して廃墟などではありません。敷地や建物の権利関係の整理が進み、現在は臨済宗妙心寺派の寺院として宗教法人が適正に管理・運営を行っています。境内は常に清掃が行き届き、毎朝の開門から夕方の閉門まで、静謐で尊厳ある祈りの空間が保たれています。