お酒でトイレが近い人は強い?「代謝が良い酒豪説」の嘘と医学的真実
お酒でトイレが近い人は強い?「代謝が良い酒豪説」の嘘と医学的真実についての最新情報をご紹介します。
SNSや飲み会の雑談で広く信じられている「お酒 トイレ 近い 代謝が良いから酒に強い」という噂ですが、医学的な結論から言えば「トイレの近さとアルコールの強さ(耐性)には直接の関係が一切ない」というのが真実です。
この誤解が生まれた背景には、「アルコールを摂取する」→「頻繁に排尿する」→「体内のアルコールが尿と一緒に急速に排出されている(=代謝が早い)」という短絡的なイメージがあります。しかし、体内に吸収されたアルコールの約90〜95%は肝臓で酵素によって酸化・分解されます。尿や汗、呼気からそのまま未分解で排出されるアルコールは全体のわずか2〜10%程度に過ぎません。
つまり、どれだけ頻繁にトイレへ駆け込んでも、肝臓の分解スピードが追いついていなければ血中アルコール濃度は下がらず、酔いは確実に回ります。排尿回数が多いからといって「酒豪」である証拠にはならず、単に水分排出のスイッチが強く押されている状態を示しているだけなのです。