『未成年』30年の軌跡ー谷原章介といしだ壱成が選んだ光と影

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あれから30年近くが経ち、二人が歩んできた道はあまりにも対照的だ。谷原章介は、俳優として大河ドラマや映画、舞台で着実に実績を積み上げる一方、司会者としての才能を開花させた。清潔感あふれる語り口と誠実な人柄で、今や朝の顔として視聴者の絶大な支持を獲得。大家族の父親としても知られ、公私ともに盤石の信頼を築き上げている。

対するいしだ壱成の人生は、まさに波乱万丈そのものだった。数々のヒット作に主演し頂点を極めた後、健康問題やスキャンダル、複数回の結婚と離婚など、幾度となく世間の耳目を集め、表舞台からの後退を余儀なくされた。しかし、いしだは決して表現の灯を消さなかった。小劇場での地道な舞台活動、インディーズ映画への出演など、傷だらけになりながらも芝居に縋り付き、役者としての原点回帰を試みている。

スマートに階段を駆け上がり王道を歩み続ける谷原と、挫折と再生を繰り返しながら泥臭く生きるいしだ。一見すると対極の二人だが、根底にある役者としての矜持と表現への執念において、本質的な部分は今も響き合っているのかもしれない。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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