男子の平均身長は伸び止まった?最新データと縮む理由の真相
男子の平均身長は伸び止まった?最新データと縮む理由の真相に関する疑問を詳しくまとめました。最新データをご覧ください。
SNSやネット掲示板では「今の若者は高身長ばかり」「いや、むしろ昔より小さくなっている」という相反する声が飛び交っています。この議論の背景には何があるのでしょうか。
国立成育医療研究センターなどの研究機関が発表した疫学調査によると、日本人全体の平均身長は戦後の1950年から急激に伸び、約40年間で約10cm近く底上げされました。しかし、1980年代生まれを境に伸び率は完全にストップし、1990年代以降に生まれた世代では、わずかながら低下傾向が確認されています。
主な要因として、小児内分泌の専門医や公衆衛生学の研究者が指摘しているのは以下の構造的変化です。
- 低出生体重児の増加:1980年代以降、妊婦の体重管理意識(「小さく産んで大きく育てる」という誤った通説や極端な体重制限)により、出生体重2,500g未満で生まれる赤ちゃんの割合が急増しました。出生時の体重が少ない児は、成人身長がやや低くなる統計的相関が認められています。
- 栄養改善の頭打ち:タンパク質やカルシウムの摂取量がすでに十分な水準に達し、遺伝的ポテンシャルの限界値に達したこと。
- 夜型社会と睡眠時間の減少:スマートフォンの普及や夜間学習により、成長ホルモンが最も分泌される深夜帯の深い睡眠(ノンレム睡眠)が削られていること。
つまり「見た目がスマートでスタイルが良い若者が増えた」という視覚的印象とは裏腹に、実数値としての平均身長は確実に頭打ちを迎えているのが統計の示す真実です。