アセクシュアルとは?特徴・診断基準と結婚のリアルを徹底検証
アセクシュアルとは?特徴・診断基準と結婚のリアルを徹底検証について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
アセクシュアル(Asexual:無性愛者)とは、他者に対して性的な魅力を感じない、あるいは性的な欲求を向けないセクシュアリティを指します。英語圏では「Ace(エース)」の愛称でも親しまれており、LGBTQ+の文脈において「A」として包摂される場面も増えました。
この概念に向き合う際、多くの人が直面する最初の壁が「病気やホルモンバランスの乱れではないのか」「過去の失恋やトラウマによる一時的な拒絶ではないか」という疑念です。精神医学の診断基準であるDSM-5(米国精神医学会)においても、本人が性的な欲求の欠如に対して強い苦痛を感じていない限り、アセクシュアルは疾患(性欲減退障害など)とは見なされません。異性愛や同性愛と同じく、生まれ持った自然な性的指向のバリエーションの一つとして国際的に位置づけられています。
混同を避けるために極めて重要なのが、「生理現象としての性欲」と「他者に向けられる性的惹かれ」の分離です。アセクシュアルの当事者であっても、身体の自然な反応として性欲が生じたり、自慰行為を行ったりする人は珍しくありません。問題となるのは「その欲求が特定の生身の他者に向けられるかどうか」という点です。「自分自身の身体のケアとして処理することはあっても、誰かと性行為をしたいという衝動は生涯一度も湧いたことがない」という感覚こそが、アセクシュアルの典型的な輪郭を形作っています。