抹茶のカフェイン量はコーヒー以上?テアニン効果と安心な飲み方
抹茶のカフェイン量はコーヒー以上?テアニン効果と安心な飲み方の背景について、専門知識を詳しくお届けします。
「抹茶はコーヒー以上にカフェインが危険」という言説が広まった背景には、食品成分表における原料100gあたりの数値が一人歩きした経緯があります。文部科学省の「日本食品標準成分表」によると、抹茶の粉末100g中に含まれるカフェインは約3,200mg(3.2g)と、極めて高濃度です。
しかし、実際に私たちが口にする「1杯あたり」で比較すると、印象は大きく変わります。一般的な薄茶1杯で使用する抹茶粉末は約2gであり、この場合のカフェイン量は約64mgです。これに対し、レギュラーコーヒー(ドリップ抽出)は1杯(約150ml)あたり約90mg、エスプレッソ1杯(約30ml)でも約60mgのカフェインを含んでいます。
つまり、1杯あたりの純粋なカフェイン摂取量で比較した場合、薄茶はドリップコーヒーよりもマイルドです。ただし、茶道のお手前で点てる「濃茶(こいちゃ)」のように粉末を4g程度使う場合は約128mgに達し、エナジードリンク1本分に匹敵するカフェイン量となります。飲むスタイルによって摂取量が倍増する点は、正確に把握しておくべき事実です。