おりものが緑色になる原因とは?放置の危険と受診の目安を専門解説
おりものが緑色になる原因とは?放置の危険と受診の目安を専門解説について徹底解説いたします。最新の情報をご確認ください。
Q1:かゆみや臭いが全くないのに、おりものだけが緑色になることはありますか?
A1:十分に起こり得ます。子宮頸部に感染が留まっているクラミジア感染症や淋菌感染症の初期、あるいは一部の好気性腟炎では、外陰部皮膚への直接刺激が少ないため、かゆみを感じないケースが頻繁に見られます。自覚症状の軽さと病変の重症度は必ずしも比例しません。「かゆみがないから安全」という判断は誤りであり、分泌液の緑色化そのものが受診理由になります。
Q2:妊娠初期に黄緑色のおりものが出た場合、胎児に悪影響はありますか?
A2:母体のアスペクトのみならず、胎児へ重大な影響を及ぼす可能性があります。トリコモナス腟炎や細菌性腟症、クラミジア感染症が進行すると、病原体が子宮頸管をすり抜けて胎盤や胎嚢を包む卵膜に到達し、「絨毛膜羊膜炎」を引き起こします。これにより子宮収縮や前期破水が誘発され、切迫早産や流産の直接的要因となります。産科主治医へ即座に連絡し、妊娠週数に応じた安全な抗菌薬・腟錠の投与を受けてください。
Q3:婦人科での検査費用と、抗生剤治療にかかる期間はどれくらいですか?
A3:自覚症状(色の異常、かゆみ、臭い等)がある場合、原則として健康保険が適用されます。保険診療(3割負担)の場合、初診料・腟分泌物顕微鏡検査・培養またはPCR検査・投薬を含めておよそ3,000円〜6,000円前後が一般的な目安です(自由診療専門クリニックを除く)。治療期間は、トリコモナス症に対する抗原虫薬の内服で約7〜10日間、細菌性腟症の腟錠治療で約6〜7日間、クラミジアや淋菌の場合は抗生剤の単回服用または数日〜2週間の治療プロトコルが標準となります。
Q4:市販の洗浄液(ビデなど)で腟の中を綺麗に洗えば治りますか?
A4:絶対に避けてください。市販のビデで腟内を頻繁に洗浄すると、病原菌だけでなく、病原体の侵入を食い止めている常在菌(デーデルライン桿菌)や自浄作用に必要な分泌液まで根こそぎ洗い流してしまいます。結果として腟粘膜が無防備になり、炎症が深刻化します。外陰部を低刺激性の石鹸で優しくぬるま湯で洗い流す程度に留め、内部の殺菌・治癒は医療用薬剤に委ねる必要があります。