1」から始まる電話は詐欺?折り返し厳禁な理由と危険な最新手口を解説

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SNSやネット掲示板、Q&Aサイトを定点観測すると、「+1」発信による被害のリアルな悲鳴が連日投稿されています。その多くは、突然の事態にパニックへ陥った一般市民の切実な記録です。

「夜中の3時に+1855から着信。怖くなって調べたらアメリカのフリーダイヤルを装った詐欺だと分かった」「1コールで切れたので配送業者かと思い折り返したら、謎の中国語の自動音声が流れて即切断した。通話明細を見たら数百円請求されていた」「実家の高齢の母親が『+1』からの自動音声に出てしまい、未納料金があると脅されてコンビニに電子マネーを買いに行きそうになった」――寄せられる体験談は枚挙にいとまがありません。

警察庁が公表している特殊詐欺の情勢分析資料によると、犯行ツールとして利用される電話回線のうち、携帯電話不正利用防止法の適用を受けにくい「国際電話番号」を悪用した手口の割合が顕著に増加しています。国内のSIMカード調達に対する身元確認の厳格化を受け、規制の網をかいくぐることができる海外VoIP網へ犯罪組織が一斉にシフトした結果です。

現場取材で確認された特に悪質な事例では、自動音声ガイダンスの冒頭に「ピンポンパンポン」という公式放送を想起させるチャイム音を挿入し、「通信制限の予告」「東京地方裁判所からの出頭命令通知」など、法的手続きをちらつかせて恐怖心を煽る演出が施されていました。冷静さを失った被害者が指示通りにダイヤルパッドの「1」をプッシュすると、流暢な日本語を話す自称「警視庁捜査二課の警察官」へ電話が転送され、資産保護を名目に指定口座へ全財産を送金させられるという破滅的な事態に直面しています。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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