看護サマリーとは?申し送りとの違いや伝わる書き方・文例を徹底解説

看護サマリーとは?申し送りとの違いや伝わる書き方・文例を徹底解説についての真相をお届けします。

現場で即座に活用できるよう、代表的な2つの移行パターン(急性期から回復期への転院、および病院から在宅・施設への退院)に応じた看護サマリー書き方と具体的な看護サマリー例文を提示します。

パターン1:急性期から回復期・療養型への【転院時看護サマリー例文】

【患者情報】80代男性・脳梗塞(右片麻痺、軽度失語症)

【入院経過・処置】
〇月〇日、左中大脳動脈領域の脳梗塞発症にて緊急入院。血栓溶解療法(rt-PA)施行後、症状固定。現在点滴・酸素投与は終了、バイタルサイン安定。内服治療継続中(抗血小板薬、降圧薬)。自己管理不可のため病棟管理。

【ADL・看護計画の評価】
・移動:車椅子自走一部可能だが左への傾きあり。ベッド〜車椅子移乗は軽介助(右足支持は良好だが立位保持時にふらつき注意)。転落防止のためベッド柵は両側設置。
・食事:主食軟飯、副食一口大、とろみ水(薄いとろみ)。右利きのためスプーン自力摂取可能だが、食事後半に疲労からむせ込みが見られるため見守り・嚥下確認を実施。
・排泄:ポータブルトイレ誘導にて日中排泄。尿意の訴えあり。夜間はセンサーマット使用、おむつ併用。

【今後の課題・申し送り】
失語症によりYes/Noの表出に時間がかかりますが、文字盤や単語の指差しで意思疎通は良好です。焦らせずうなずきを待つ姿勢で不安が大幅に軽減します。リハビリ意欲は非常に高く、過活動による転倒リスクがあるため、離床時の声かけの徹底をお願いいたします。

パターン2:在宅・介護施設への移行【老健・訪問看護サマリー例文】

【患者情報】80代女性・大腿骨頸部骨折術後、認知症(要介護3)

【経過・創部状態】
自宅転倒により骨折、〇月〇日人工骨頭置換術施行。術後経過良好、創部抜糸完了し発赤・浸出液なし。術後せん妄は消失したが、夕方になると「家に帰ってご飯を作らなくては」と帰設願望が強まる傾向あり。

【ADL・ケア手順】
・移動:歩行器歩行にて自立(見守り)。痛み止め内服により疼痛自制内。段差昇降時は手すり保持と付き添いが必要。
・排泄:日中・夜間ともにトイレ排泄自立。下着の上げ下げ時にふらつくことがあるため、手すり把持を促す声かけを実施。
・皮膚:仙骨部に発赤(ステージⅠ)認めたが、プロペト塗布と除圧マット導入により現在軽快。入浴時の皮膚観察継続を推奨。

【家族・環境面での配慮】
主介護者である長男夫婦は日中不在。本人は「迷惑をかけたくない」と痛みを我慢する傾向があるため、表情の変化に配慮した介入が有効です。夕方の不穏時には、昔の裁縫や家事の話題を振ると表情が和らぎ落ち着かれます。

汎用看護サマリーテンプレート(基本フォーマット)

【基本情報】患者氏名 / 年齢 / 介護度 / 主病名・既往歴 / キーパーソン連絡先
【主訴・入院経緯】発症日時、搬送経路、入院時の主訴
【治療・処置経過】投薬内容、手術・処置歴、アレルギー有無、感染症情報
【現在のADL状況】食事(食形態・むせ)・移動(介助量・補助具)・排泄(パット・トイレ)・保清
【看護計画の実施と評価】入院時問題点に対する介入結果、現在の残存課題
【特記・生活支援上の留意点】認知症症状、本人のこだわり、家族の受け止め状況、引き継ぎ要望

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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