喀血と吐血の違いとは?色や原因で見分ける救急判断基準
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口から血液が排出される現象でも、出血源が「気道(呼吸器系)」か「消化管(消化器系)」かによって、血液の性状や伴う症状は根本的に異なります。救急現場やトリアージでも用いられる鑑別のポイントを整理しました。
鑑別項目喀血(呼吸器系からの出血)吐血(消化器系からの出血)現場でのチェックポイント出血部位気管、気管支、肺組織食道、胃、十二指腸喉の奥か胃袋からの込み上げか排出時の前駆症状咳、喉のイガイガ感、胸痛吐き気、悪心、激しい腹痛「咳き込んだ」か「嘔吐した」か血液の色調鮮紅色(明るい赤色)暗赤色〜黒褐色(コーヒー残渣様)胃酸による酸化の有無で色が変わる混入物の性状気泡(泡)、痰が混じる食物残渣、胃液が混じる泡立っているか未消化物があるかpH(酸塩基度)アルカリ性(通常7.4前後)酸性(胃酸混入のため)医療機関でのリトマス試験紙鑑別排便への影響通常変化なし(飲み込んだ場合を除く)黒色便(タール便・下血)が出やすい便が真っ黒(海苔の佃煮状)か
最も直感的な違いは「色」と「泡の有無」です。肺から出る喀血は、酸素を多く含み空気と混ざり合うため、鮮やかな赤色で細かい泡を含むのが特徴です。一方、吐血は強酸性の胃酸と血液中のヘモグロビンが接触して「ヘマチン」に変色するため、黒褐色や暗赤色に変色し、コーヒーかすのような粒状混生物を伴う傾向があります。